今回も私が２０代半ばころの相当昔の話です。
この年は、富良野近辺を中心にソロキャンプをしていました。
そんな中、ドラマ「北の国から」のロケ地「吹上温泉」に行きました。
山の中にある無人の露天風呂なのですが、到着した時には、すでに夕暮れ時でした。
駐車場に車を停めて、いざ大自然の中にある露天風呂に向かいました。
有名な温泉なので、おそらく地元の人と思われる人たち数人が入浴していました。
みんな静かに温泉につかっていたのですが、完全に日が暮れたころ、消防車のサイレンが山の中に鳴り響きました。
あとから温泉に入ってきたおじさんの話だと、
「近くの温泉旅館が火事になってるようだ」
とのことでした。
おいらを含めた「湯につかっている人たち」全員が驚いていました。
しかし
なぜか誰も避難しようとはしないのです。
「そっか、そりゃ大変だな」
とか
「どこの旅館だろね？」
「ここまで火の手が回ってきたら、風呂の中に潜っちゃおうかぁ」
など、ずいぶん…のんきに談笑しているではありませんか。
なんとなく、おいらだけ慌てるのも何だか恥ずかしいような気がしてきて、地元の人たちと一緒に長風呂を楽しんでいました。
そんなこんなで、「そろそろキャンプ場に行ってテントを立てなきゃ」と思い、吹上温泉を出発し、車で山を下っている途中でした。
確か記憶だと三角屋根の旅館だったと思います。
沢山の消防車やパトカーが旅館に来ている状況で、黒い煙と少しだけ炎も見えました。
もう鎮火に向かっている様子でしたが、
「こんな近くで、ほんとに火事が発生していたんだ」
と思うと、ゾッとしたのを覚えています。
自分の危機管理能力の低さを痛感…反省しました。
みなさん、危ないと思ったら、必ず避難しましょうね！
そういえば、本来なら吹上温泉に戻って、入浴中の人たちに状況を伝えて、避難させたほうが良かったのに、そのままキャンプ場に向かってしまったな…。
今になって、自分の身勝手さも…反省です（若さゆえの過ちか…）。
続きはまたの機会に（次回から東北編に突入）。
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