どうも!サラリーマンキャンパーのたかさんです。
みなさんのキャンプギアにはアルコールストーブってありますか?
調理の時に使う燃料とストーブって、色々あります。
例えば、焚火や炭を使う方法や、ガス器具を使ったストーブ(OD缶やCB缶)、固形燃料を使う方法など、色々ありますが「アルコールストーブ」って使っていますか?
キャン★ドゥのアルコールストーブを買いました
アルコールストーブのメリットは、構造が単純でシンプルなので壊れにくく、寒い日でも確実に点火させることができることや、燃焼音が静かな点が挙げられます。
また、燃料となる「燃料用アルコール」は、ホームセンターやドラッグストアで安く簡単に入手できることから、とても便利に使えるストーブなのです。
しかも、このアルコールストーブがキャン★ドゥから330円で発売されたと聞き、衝撃を受けたので、早速入手して使ってみました。
キャン★ドゥのアルコールストーブが小爆発する問題
しかし、キャン★ドゥのアルコールストーブには、問題があることがネットで話題になっています。
「小爆発を起こし、火が付いたアルコールが飛び散るので、とてもキケンだ!」
などと言われています。
確かに、火のついたアルコールが飛び散ると、周囲の物に引火したり、皮膚や目に飛び散ったときは、大けがをする可能性もあります。
しかし、空き缶を使ったDIYアルコールストーブから某有名メーカーの真鍮製アルコールストーブまで、値段や素材が違えど、様々なアルコールストーブがある中、基本的な構造は単純で、どれも大して変わらないはずなのに、なぜキャン★ドゥのアルコールストーブだけがキケンだと言われることになったのか、その原因と対策を考えたいと思います。
小爆発の原因を考える
小爆発が発生してしまうメカニズムを考える上で、まずはアルコールストーブの構造と燃焼する仕組みを理解する必要がありますので、そこから「ざっくり」説明し、なぜ小爆発が起きてしまうのかを考えてみます。
1 アルコールストーブの基本構造
アルコールストーブは、二層構造でできており、内部の空間を「気室」と呼ぶそうです。
ここに空気が存在するのですが、ここに燃料として入れられたアルコールが気化し、空気と混ざることによって「混合気」が作られ、これに火をつけると燃える、という仕組みになっています。
これを図で示すとこんなイメージです。
2 キャン★ドゥのアルコールストーブの問題点
色々調べたところ、キャン★ドゥのアルコールストーブは、この「気室」の容積が、他のアルコールストーブと比べて大きいことが原因で小爆発が起こりやすくなっているようです。
では、なぜ「気室」の容積が大きいと問題なのでしょうか?
3 燃料が少ないと気室の容積が大きくなる
燃料用アルコールをたくさん入れると気室の容積は小さくなりますし、少なく入れると当然に気室の容積は大きくなります。
小爆発を起こす原因を一言でざっくり説明すると「気質の容積が大きくなると、混合気がたくさん充満するので、そこに火が付くと小爆発を起こしやすくなる」ということになります。
4 気化したアルコールの割合
もう一つ考えられる原因をざっくりと説明すると、「混合気に含まれる気化したアルコールの割合が必要以上に高くなると小爆発を起こす可能性が高くなる」ということになります。
5 小爆発を起こすと、なぜアルコールが飛び散るのか
気室内で小爆発が起こると、その爆風によって、火のついたアルコールを押し上げることになり、周囲に火のついたアルコールが飛び散るという結果を招くことになります。
正しい使い方で小爆発を防ぐ
では、小爆発が発生してしまう理由が「ざっくり」分かったところで、使い方を工夫することによって小爆発を防ぐ方法がないか考えてみたいと思います。
1 燃料用アルコールを多めに入れる
パッケージの箱に書いてあるのですが、つまりは「アルコールを2/3くらいまで入れる」事によって、気室の容積を減らし、そこに溜まる混合気を減らすことで小爆発を防ぐことができます。
2 燃料を入れてから、息をちょっとだけ吹きかける
燃料を入れて、着火する前に「ふっ」と息を吹きかけて、気化したアルコールの濃度を下げてあげることで小爆発を起こりにくくする方法があります。
DIYで小爆発を防ぐ(自己責任でお願いします)
正しい使い方とちょっとした使い方の工夫で小爆発を防ぎ、安全に使用することができることが分かりましたが、もっと便利で安全にキャン★ドゥのアルコールストーブを使えるようにならないのか考えてみたいと思います。
そこで、よくインターネット上で紹介されているDIY方法なのですが、ご紹介いたします。
なお、必ず「自己責任」においてDIYをしていただきますようお願いします!
1 蓋についているパッキンを外す
このパッキンは、おそらく残った燃料用アルコールが外に漏れないようにするために付けられているのだと思います。
仮に蓋を閉じて消火する場合、パッキンが解けてしまっては困ることや燃料を入れたまま持ち歩くことはせず、使用後も「燃料は全て燃やしきる」方法で使用することで、特に必要がないと思うので、取り外してしまいました。
これは好みの問題なので、パッキンを付けたままでも使用上の問題はないと思います。
2 内側のパーツを取り外す
ちょっと外しにくいのですが、内側のパーツ(穴がポツポツ開いているパーツ)を取り外します。
どうしても外せないときは、穴にクリップを入れて引っ張ると簡単に外れるそうです。
3 気室内にスチールウールを入れる
スチールウールを用意します。
これは以前、掃除用に100均で購入したものなのですが、せっかくなので利用します。
このスチールウールを円形に伸ばし、気室内に巻き付けるように入れて、再び本体に「パチン」とはめ込みます。
使用するスチールウールは、全部入れようと思っても入らないと思います。
おおむね2/3から1/2くらい使用する感じで良いと思います。
これにより気室内の容積を減らすことができます。
たったこれだけの作業で完成です。
重ねてお願いいたしますが、DIYは、あくまで自己責任でお願いします。
さっそく燃焼実験
今回は、DIYした2台のキャン★ドゥのアルコールストーブを使います。
1 まずは準備
使用したゴトクなのですが、ダイソーのゴトクです。
ゴトクの中にすっぽりとアルコールストーブが入り、まさにシンデレラフィットでした。
ゴトクの高さもちょうどよい感じです。
ちなみに、ゴトクの上下を間違えてしまい、その後、メスティンが乗せずらくなってしまいました(笑)
2 肝心の着火
1台目は、あえて燃料用アルコールを少な目に入れ、燃料投入後、すぐに着火してみましたが、小爆発を起こすことなく、静かに着火しました。
全く問題を感じられませんでした。
2台目は、適量の燃料用アルコールを投入し、普通に着火してみましたが、こちらも何ら問題なく着火することができ、小爆発も起きませんでした。
3 料理してみる
ただ燃焼させるだけでは「火力が十分なのか」が分からないので、TKG(卵かけごはん)に刻んだチャーシューを入れて、これをかき混ぜたものをメスティンに入れて焼くという謎の料理「チャーシューとTKG焼き」とスキレットで「野菜炒め」を作りました。
4 燃焼の状況
日中だったこともあり、炎がほとんど見えないという状況でしたが、メスティンからは蒸気が上がり、スキレットからは「ジュージュー」と良い焼き音がしており、火力は十分かつ安定した炎が出ており、問題なく料理をすることができました。
実験結果は大成功
2台とも着火時に小爆発を起こすこともなく、安定した火力で燃焼し続けており、実験としては大成功だったと思います。
ただし、気室内に入れたスチールウールの量が多すぎたのか、投入する燃料用アルコールの容積分を圧迫しすぎてしまい、燃料があまり入らない状況になってしまったため、燃焼時間が15分程度でした。
もう少し燃料を入れることができたと思うのですが、燃焼時間はせいぜい25分くらいかと思います。
まあ、25分も燃焼してくれればご飯も炊けますし、炒め物の料理も問題なく作れると思いますので、生稲問題にはならないと思います。
ちなみに出来上がった謎の料理「チャーシューとTKG焼き」と「野菜炒め」も大成功で旨かったです。
さいごに
おいらは、これまでのキャンプでは、夏はCB缶を使ったカセットコンロ、秋~春はOD缶を使ったガスストーブをメインで使用していました。
使い分ける理由としては、気温が下がるとカセットコンロが燃焼しなくなるという点だけでした。
まあ、CB缶もOD缶も容易に入手可能ですし、お手軽なので愛用していたというところです。
ただ、昨年あたりからメスティンでご飯を炊くようになってから「固形燃料」を使うようになってきました。
固形燃料は、100均で簡単に入手でき、コスパも良いので、特に不便を感じたことがなかったことから、アルコールストーブでご飯を炊くという必要性が感じられませんでした。
そこで、100均でアルコールストーブが買えると聞き、良い機会なので一度使ってみたいというだけで、やってみた企画でした。
やってみて思ったのは、「思っていたよりも簡単で手軽だ」ということでした。
正直、アルコールストーブって、めんどくさいギアだと思っていましたが、特に手入れも必要ないですし、燃料の投入量で燃焼時間をある程度コントロールすることもでき、さらにコンパクトでゴミも出ないので、とても便利なことに気が付きました。
アルコールストーブは、おいらにとって「食わず嫌い」していたギアでしたね。
これからも、色々なキャンプギアに挑戦してみようと思っています。
では~
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