どうも!サラリーマンキャンパーのたかさんです。
これまでマイペースにキャンプを続けているおいらなのですが、心配事があります。
「腰痛が再発すると、キャンプどころではない!」
そうなんです。
一生涯キャンプを続けるため、おいらにとっては「丈夫な腰」が必要なんです。
しかし、「消耗品」とも呼ばれる腰を、どうやって温存しながらキャンプを続けていくかが、おいらの抱えている最も重要な課題なのです。
腰痛持ちキャンパーのキャンプギア「キャンピングカー」
キャンプ場では、荷物の搬入出やテントの設営、撤収に至るまで腰を酷使します。
また、腰痛の天敵「中腰姿勢」になるシチュエーションが多いことも問題です。
そこで考えたのは、将来的に腰への負担が軽い「キャンピングカーを利用したキャンプ」をすることを見据えて、今のうちから準備をしておきたいと考えるようになりました。
狙っているキャンピングカーのタイプはキャブコン
キャンピングカーには、色々な種類がありますが、軽自動車ベースのキャンピングカーは、「室内で直立できない」ものが多く、「直立できない=中腰姿勢」となるため、腰痛キャンパーにとってはNGとなります。
ハイエースなどのバンタイプのキャンピングカーの中には、室内で直立できる車種もあるのですが、高さ的にはギリギリなので、結局のところ「中腰姿勢」になってしまう可能性が高いことから、おいらの希望車種の候補から外しました。
ということで、現実的にキャンピングカーとしては「キャブコン」と呼ばれるトラックなどを仮装して作られたキャンピングカーで、一般的によく見られる「THEキャンピングカー」としてイメージされている外観のキャンピングカーこれにあたるのですが、比較的天井が高く、室内が広々使えるので、おいらが狙うキャンピングカーの最有力候補となっています。
ただし、キャンピングカーは高価ですので、いきなり購入するのは怖いため、まずはレンタルして、腰への負担以外にも使い勝手や運転のしやすさなども確認しておきたいと考えました。
そこで、北海道の十勝地区でキャンピングカーをレンタルできる業者をネットで探してみました。
Van Life Rent a car(バンライフレンタカー)十勝帯広店にオファー
今回、お世話になったのは、Van Life Rent a car(バンライフレンタカー)十勝帯広店さん(北海道帯広市東1条南15-16-4)です。
福岡を本店とし、香川・大阪・名古屋・東京・北海道に店舗を持つキャンピングカーのレンタルを行っているお店です。
札幌近郊では、キャンピングカーのレンタルを行っている業者はたくさんあるのですが、特に道東では、レンタル業者が少ないので、道東民としては、なかなか気軽にはキャンピングカーを借りることができないのですが、「Van Life Rent a car」さんは、帯広市だけでなく釧路市にもお店があるんです。
道東民として、気軽にキャンピングカーを利用できるのは、実にうれしいですね。
ナッツRV「クレソンボヤージュ」をレンタル!
国内有名ビルダーの「ナッツRV」さんの人気車種「クレソンボヤージュ タイプX」をお借りしました。
「クレソンボヤージュ」は、いわゆる「キャブコン」と言われるジャンルのキャンピングカーのうち、全長5m以内のクラスのキャンピングカーの中では、おそらく日本で一番売れているキャンピングカーの一つと言われています。
そして、この「クレソンボヤージュ」の特徴として、「走行性能の高さ」「燃費」「走行充電機能の高さ」に定評があるだけでなく、「居住空間の高級感と広さ」においても高く評価されているキャンピングカーです。
なお、今回お借りしたクレソンボヤージュの基本データは次のとおりです。
ベース車両:トヨタカムロード
年式:2018年
燃料:軽油
排気量:2980㏄
サイズ:全長4990・全高2870・全幅2080・総重量3165kg
詳細は、ナッツRVさんの公式HPをご覧ください。
「クレソンボヤージュ」で小旅行
クレソンボヤージュで1泊の小旅行を行った様子は、過去記事で読めます。
今回の記事の視点としては、キャンピングカーをキャンプギアとして捉え、その使い心地や使い勝手を検証したいと思います。
室内編
クレソンボヤージュの室内装備を一言で表現するなら、
「ワンルームマンションをグッと凝縮したような空間で、夫婦2人なら普通に生活できちゃう」
ような感じと表現したほうが正確なのではないかと思います。
各装備品などについては、写真で見ていただいた方が分かりやすいと思います。
ちなみに、室内の様子について、妻のちょぴこのYouTubeチャンネル「ちょぴこ北の暮らしチャンネル」でも動画でクレソンボヤージュの内装について紹介していますので、参考までに見てください。
運転編
実際に運転してみた感想としては・・・
1 思った以上に「小回りが利く」
一番驚いたところですが、大きなボディーの割に小回りが利くところです。
狭い駐車場もスイスイと走れましたし、車両感覚も掴みやすかったです。
よく「ハイエースなどのバンコンタイプのキャンピングカーよりも小回りが利く」と言われますが、まさに「その通り」でした。
狭い駐車場やキャンプ場の通路でも問題なくキャンピングカーを利用できると思います。
2 ハンドルがデカい
クレソンボヤージュは、基本的にトラック(トヨタカムロード)なので、ハンドルが大きいですし、実感としても大きく感じました。さらにハンドルの取り付け角度が浅いので、慣れるのにちょっとだけ時間がかかりましたが、気が付いたらハンドルのことは全然気にならなくなりました。
結局、気になったのは最初だけで、慣れてしまえば何ら問題はないです。
ちなみに、レンタルを終えて自分の車を運転したときに、すごく自分の車のハンドルが「回しにくいな~」と感じてしまいました(笑)
3 車両後部の確認がしにくい
車両後部は一応窓があるものの、常設ベッドが設置されていることから、高い位置に窓が取り付けられているため、後続の車は全く見えません。
また、直線道路を走行中は、ドアミラーからも後続の自動車が見えません。
バックモニターもありますが、バックギアに入れないとモニターの画像が見れません(バックギアを入れなくても見れる方法があるかもしれませんが、よくわかりませんでした)。
常時、後部が映るモニターが合ったらいいなと思いました。
ちなみに、駐車場での出入りの際は、助手席の妻ちょぴこが車外に出て、後部を確認し、携帯電話で誘導することにしました。
もちろん運転をしているおいらの携帯電話は、スピーカーフォンに設定しておくことで、きちんと両手でハンドル操作ができるため、とても運転がしやすく、万全な安全確認をすることができました。
ただ、いちいち電話を掛けたり、受けたりしなければならないので、もし、おいらがキャンピングカーを購入したときには、小型の無線機を利用して、二人がかりで安全な後部の確認を行いながら車庫入れや駐停車したいと考えています。
ダイネットでの作業編
妻のちょぴこのYouTube「ちょぴこ北の暮らしチャンネル」の動画編集も、おいらのブログ「たかろぐ」の記事作成も、インターネット環境がないと作業ができないのですが、この作業がキャンピングカーで現実に可能なのか検証しました。
今回は、モバイルWi-Fiを利用する方法と、携帯電話のテザリング機能を利用する方法を試しました。
主にネットを利用した場所は、あえて街の中心部から離れた山間部にある道の駅をチョイスして使ってみたのですが、意外と電波の状況も良く、モバイルWi-Fiと携帯電話のテザリングの両者ともサクサクと利用することができ、PC作業を行うにあたって、特にストレスを感じることもありませんでした。
そうなると、キャンピングカーにスマートスピーカーを設置したり、テレビにアマゾンプライムやYouTubeを映して視聴することも可能なんじゃないかと思い、夢が膨らんできました。
あと問題になるのが実際の作業場所となる「テーブルの広さ」です。
「クレソンボヤージュ タイプX」のテーブルは、キャブコンの中でも比較的大きい方だと思いますが、ちょぴこの「MacBookPro」とおいらの「Dynabook+モバイルモニター(13インチ)」をテーブルに広げて作業したところ、「2人ぎりぎり作業可能」という結果でした。
ちょっとだけ、おいらの「マウスを動かす場所」が狭いと感じたのですが、作業自体に問題はなかったですし、トラックボール型のマウスを利用すれば解決可能かと思っています。
食事編
食事や料理に関する設備としては、シンク、冷蔵庫、電子レンジの設備があります。
今回シンクは利用しなかったのですが、冷蔵庫と電子レンジは利用しました。
冷蔵庫では、ビールをキンキンに冷やすことができましたし、電子レンジでお惣菜を温めることも問題なくできました。
特に長期旅行の場合は、温かいものを食べられるということ自体、最も重要な事項の一つですので、単純に嬉しい気分になりました。
ただ、心配なのが「電力の確保」です。
レンタルを開始して、20㎞ほど走った後の蓄電状況は、約75パーセントでしたが、その後数十㎞を走行した後に確認したところ約90パーセントまで充電されていました。
そして、電子レンジや冷蔵庫、2台のPCを使用したのですが、あまり電気は消費されておらず、蓄電のスピードと消費のスピードを考えると、エアコンを利用しなければ、普通に生活していく分の電気は確保できると感じました。
聞くところによると、ビルダーのナッツRVさんは、走行受電について独自の技術を持っているらしく、充電の効率が非常に良いとのことです。
キャンピングカーで過ごすためには電力というエネルギーが最も重要ですので、かなり安心できる性能だと感じました。
ただし、キャンピングカーにとってはトラブルが付き物なので、大容量バッテリーや発電機などの補助電源を確保しておくことをオススメいたいです。
調理編
ちょぴこが車内で、固形燃料を使ってメスティン飯「鶏肉の炊き込みご飯」を作ってくれました。
この炊飯時の換気のため、まずはシンク前の窓を開けました。
この日は外は、かなり雨が降っていたのですが、窓の形状から室内に雨が入り込むこともありませんでした。
そして、キャンピングカーの天井に設置されている「MAXファン」と呼ばれる換気扇を回しました。
すると換気扇から吸気した空気が窓からきちんと排出されたので、においが車内に残ることもなく、一酸化炭素も車内にこもることもなく、安心して調理することができました。
また、カセットコンロでお湯を何度か沸かしてみましたが、全く問題ありませんでした。
ただ、カセットコンロなどの熱で、夏は室内が若干暑くなるのかな、という心配は感じました。
冷暖房編
この「クレソンボヤージュ」には、FFヒーターが装備されており、エンジンをかけなくても、燃料の軽油と電気の力で暖房することができます。
実際に使ってみると、かなりの温風が吹き出し口から排出されており、なかなかのパワーを感じることができ、実際に室内はすぐに温かくなりました。
特に北海道などの寒冷地では、このFFヒーターがキャンピングカーの必需品であると感じましたし、このFFヒーターがないと、冬だけではなく春や秋のキャンプもキビしいと感じました。
ちなみに「クレソンボヤージュ」には、家庭用エアコンも装備されています。
ただし、この日はあいにくの雨空で、しかも気温も低くて寒かった(北海道の4月は、まだまだ寒いです)ので、家庭用エアコンは使用しませんでした。
今後、真夏にキャンピングカーをレンタルすることがあれば試してみたいと思いますが、家庭用エアコンの電力の消費量が大きいため、キャンピングカーに蓄電されたバッテリーだけでは、長時間稼働させることはできず、せいぜい2~4時間程度の稼働と言われています。
そのため、キャンピングカーのバッテリーとは別に、外部からの電源をキャンピングカーにつなぎ、電源を確保した状態で家庭用エアコンを使用しないとならないため、手軽に使える装備とは、なかなか言えないものだと思います。
家庭用エアコンをガンガン使いたい時は、外部電源が使えるRVパークやオートキャンプ場を利用して電源を確保する必要があると思います。
ただ、まだまだ日本ではRVパークは少ないですし、毎日オートキャンプ場に宿泊するのもお金がかかるので、オプションとして家庭用エアコンの設備をキャンピングカーに導入するかは微妙なところかなと感じました(※比較的涼しい北海道での使用を考えているので必要性が低いと感じたかもしれません)
ベッド編
ベッドは、運転席助手席の上部にある「バンクベッド」(キャンピングカーの「リーゼント」部分の内部)と車内後部にある「常設ベッド」で寝ることになります。
バンクベッドは、後部の常設ベッドよりも幅が広く、二人で寝てもゆったり寝れるのが特徴だと思います。
ただし、床から天井までの高さが低いので、バンクベッドでは、いわゆる「体育座り」ができないことと、梯子を使って登らなければならないのが欠点(腰痛持ちに梯子の上り降りはキビシイ)です。
一方、後部の常設ベッドは、バンクベッドよりも幅が狭いとはいえ、充分な幅があるので、二人で寝ても充分に余裕があります。
また、ベッド上で「体育座り」ができますので、天井からの圧迫感が全くありません。
結局は、後部の常設ベッドで寝ることにしたのですが、寝心地はとてもよかったです。
実際のところ、ほとんど家で寝ているのと変わらないレベルの寝心地でした。
ただし、注意したいのは、キャンピングカーを駐車する場所を「水平」に近づけることが重要になるかと思います。
やはり、頭が低かったり、脚が低かったりすると、なかなか眠れませんよね。
寝心地は「駐車のしかたと場所」によって大きく左右されることが分かりました。
ちなみにダイニングテーブルを畳んで椅子を倒すとベッドにすることもできるのですが、おいらは、あえて実験しませんでした。
なぜなら、椅子を展開してテーブルを出す作業と椅子を畳んでテーブルをしまう作業を、毎晩、毎朝繰り返すのは、腰に悪いのでやりたくないと考えているし、「面倒な作業を伴うキャンプギアは、そのうち使わなくなる」という現実があるし、このベッド展開にも同じことが言えると考えているので、おいらとしては、常設ベッドがあるキャンピングカーを最低条件として選びたいと考えているため、あえてベッド展開をする必要はないかなと考え、手を付けませんでした。
寝心地編
さきほど述べたとおり、常設ベッドを使用したところ、幅の広さと天井までの高さがあるため、ベッドとしての寝心地の良さを感じたのですが、実際の寝心地を左右するのは車両の水平性にかかってくると思われます。
朝起きたときに気が付いたのですが、かなり微妙ではありますが脚の方が低くなっていたようです。
この日は、モンベルの冬用寝袋を寝具に使用たこともあり、寝袋の表面の材質がツルツルなので、微妙な傾斜でも少しだけ足の方に滑っていました。
とはいえ、足のつま先が壁にちょっと着いた程度の事ですので、この程度であれば寝心地に関しては何ら問題ありませんでした。
もう一つ気になる点としては、天気が雨だったことです。
普通の自動車なら、天井が金属で出来ているので、とにかく雨音が「バラバラ」と屋根に叩きつけるような音がうるさいのですが、クレソンボヤージュのボディーはFRP素材で作られているキャブコンのため、雨音がほとんど気になりませんでした。
ただ、強い風が吹いたときは、微妙に車体は揺れましたが、よほどの強風でない限り寝心地に関しては何ら問題はなさそうでした。
今回は、台風レベルの暴風雨の場合にどうなるかについての検証はできなかったので残念だったのですが、少なくとも多少の雨風程度の悪天候なら、何らストレスなく生活できると感じました。
結論・・・を出すのはまだ!
今回、クレソンボヤージュをレンタルして感じたのは、「腰の負担が全くなかった」ということです。
ただ、1回ぽっきりの使用感で結論を出せません。
なぜなら「キャンプをしていないから」ということに尽きます。
やはり、テント泊の場合とキャンピングカー泊の腰の負担を比較してこそだと思うので、次回は、キャンプ場での使用感を検証したいと思っています。
Van Life Rent a car(バンライフレンタカー) さんについて
決して企業案件で記事は書いていないです(笑)
自分で予約して、お金払ってレンタルしていますよ。
おいらがクレソンボヤージュをレンタルした際に担当の方から伺った話では、十勝帯広店に新車が導入されるということでした。
後に調べてみたら、ファンルーチェさんの「セレンゲティ」が導入されたようです。
ちなみにレンタル料の目安は、次のとおりです。
●クレソンボヤージュ タイプX
平日24時間までの標準コース17,600円~
●セレンゲティ
平日24時間までの標準コース13,200円~
※上記は、あくまで目安ですので、詳細はVan Life Rent a car公式HPをご確認ください。
さいごに
おいらは、一生涯キャンパーとしてブログを書き続けていきたいと思っているのですが、その夢の障害となるであろう敵は、まさに「腰痛」なのです。
やはり、腰が丈夫でないと、キャンプ自体を続けるのがキビしいですし、だからと言って力仕事を全てちょぴこに任せるのは心苦しいので、できるだけ自力で作業ができるように体を鍛えなければならないと思っています。
だけど、鍛えるにしても限界がありますし、さすがに高齢者と呼ばれる年代になったときにも腰が丈夫でいられる自信まではないです。
そのため、消耗品と呼ばれる腰が消耗していかないように、今のうちからキャンピングカーという選択肢を考えておかなければならないかなと考えていました。
ただ、キャンピングカーは多種多様ですし、高額な買い物ですので、もっとキャンピングカーのことを勉強して理解を深め、自分の生活やキャンプスタイルに合ったキャンピングカーに出会いたいと思っています。
その出会いの為にも、実際にキャンピングカーに乗ってみて、使ってみて、泊まってみるのが一番の近道だと思っています。
今回お世話になったVan Life Rent a car十勝帯広店さん。
親切に対応していただけでなく、こんなに貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
そして、本ブログ「たかろぐ」掲載と妻のちょぴこのYouTubeチャンネル「ちょぴこ北の暮らしチャンネル」への動画投稿について、快く了解していただき、ありがとうございました。
まだ「乗り足りない」と思っていますので、近いうちに再びお世話になります。
そのときは、またよろしくお願いします。
では~
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