【コメリ】ペレットを燃料にしてステンレス焚火ストーブで焚き火をしたら芸術的炎が舞い上がった

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どうも!サラリーマンキャンパーのたかさんです。

今回は、「ペレットを燃料に焚き火を行い、二次燃焼させたらどうなるのか?」という燃焼実験を行いました。
実験には、ホームセンターのコメリさんのアウトドアブランド「NaturalSeason」「ステンレス焚き火ストーブ レギュラーの二次燃焼焚火台を使用しました。

NaturalSeason(コメリ)のステンレス焚き火ストーブって?

「NaturalSeason」「ステンレス焚き火ストーブ」の詳細については、過去記事で詳しくご紹介させていただいておりますので、ぜひご一読ください。

昨年(2021年)にコメリで購入したステンレス焚き火ストーブレギュラーです。

簡単に「ステンレス焚き火ストーブ」の機能を紹介すると、まず二次燃焼焚き火台ということになります。
ざっくり「二次燃焼」を説明すると、「煙が燃焼する」現象です。
普通に薪を燃やすと煙が発生し(一次燃焼)、煙は空に昇っていきますが、この煙は、可燃ガスなので燃やすことが可能なため、これを燃やすことを二次燃焼といいます。
ただし、二次燃焼を発生させるためには、一定の条件が必要になるのですが、この条件を簡単にクリアし、自動的に二次燃焼が発生する仕組みが施された焚き火台を、一般に二次燃焼ストーブと呼ばれています。

この写真は、薪を燃料にして燃焼させた炎です。写真ではわかりにくいのですが、きちんと二次燃焼を起こしています。

そして今回は、二次燃焼ストーブの一つである「NaturalSeason」「ステンレス焚き火ストーブレギュラー」を使用して燃焼実験を行います。
購入については、コメリの公式HPで購入するか、実店舗での購入になります。
ちなみに、二次燃焼焚き火台といえば、「ソロストーブ」が有名です。
こちらの焚き火台でも同じように実験することが可能です。

焚き火の燃料は薪だけではない

1 焚き火の燃料といえば薪ですが…
焚き火の燃料といえば、やはり薪を思い浮かべる方も多いと思います。
斧や鉈で薪を割り、焚き火台に薪をくべ、「ぱちぱち」といい音を奏でながら炎を眺めるのが、焚き火の醍醐味ですが、この「薪」に変わる燃料「木質ペレット」を使った焚き火をご存じでしょうか?

2 木質ペレットという選択肢もあるはず
薪よりも安価で販売されていて、ホームセンターなどで簡単に入手できるペレット(木質ペレット)なのですが、意外と焚き火に利用している方は少ないかと思います。

おいらの立てた仮説では、二次燃焼ストーブとの相性は抜群に良いはず?なので、雪が解け…春になるのを待って…ようやく今回、実験することができました。

ペレットってどんな燃料?

「ペレット(木質ペレット)」って、「エコな燃料」というイメージがありますが、そもそもどういう燃料なのでしょうか?

ペレットは、乾燥した木材を細粉し、圧力をかけて直径6~8mm、長さ5~40mmの円筒形に圧縮成形した木質燃料で、主にストーブやボイラーの燃料として利用されているそうで、その原料は、森林の育成過程で生じる間伐材や樹皮のくず、端材、おが粉、チップなど、再生可能な資源である木材が使用されており、これを扱いやすく加工したものになっています。
また、ペレットは、円筒状に小さく加工されているので、運搬や取り扱いが容易で、しかも乾いているので着火性に優れており、発熱量も高いのが特徴です。

なお、この説明文は一般社団法人日本木質ペレット協会のHPより参考にさせていただきました。
また、木質ペレットに関する詳細は、こちらのHPからご確認くださ

NaturalSeasonのステンレス焚き火ストーブにひと工夫を加える

ペレットは、薪と違って、とても小さな円筒状の粒のような形状をしています。
このペレットをそのままロストルに入れると、ロストルに空いている空気穴からボロボロとペレットが落ちてしまいます。
では、ペレットが落ちないように網を張ればよいのですが、ペレットの燃えカスがロストルに残ると、焚き火台の下部から空気を取り入れることができなくなってしまい、二次燃焼が発生しなくなるので、「ただ網を敷けばよい」という訳にはいきません。
そこで考えたのが100均で購入できる排水溝の網です。

これを伏せた状態でロストルの上にのせておくだけで、排水溝の網の高さまでは、ペレットの燃えカスが溜まっていても空気を取り込むことが可能になるという仕組みです。
あとは、いつものように焚き火台を組み立てて実験開始です。

さあ、燃焼実験!

1 実験開始時の環境
GWに行ったキャンプで実験したのですが、時間は早朝5時30分ころで、気温は…おそらく氷点下だったと思います。(北海道のGWって、毎年こんな感じなのです)
なぜなら、テントも芝もバリバリに凍っていて、水たまりも氷が張っている状況で、とても張るとは思えない寒さだったのです(気温は計っていなかったのですが、予報では-1℃となっていました)
手の感覚がなくなるくらいにかじかんでしまい、とにかく早く温まりたかったので、ひたすら寒いのを我慢しながら、焚き火シートと輻射熱を軽減するためのオーブンの角皿(廃品利用)を敷き、その上に「NaturalSeason」「ステンレス焚き火ストーブ」を組み立てていきます。

ロストルの底には、排水溝の網が敷かれているのがお判りでしょうか。
ちなみに焚き火台の下に敷いてあるのは、実家にあった古いオーブンレンジの角皿を再利用したものです。
とても丈夫で後片付けもしやすくて便利ですよ(笑)

2 着火
ロストルの上に排水溝の網を置き、そこに若干量のペレットを入れ、着火剤に点火します。
そこへ、さらにペレットを小量加え、しばらく放置しました。
すると、焚き火台の中に白い煙が溜まって来ると同時に焚き火台の内側にある「二次燃焼の穴」から炎が舞い上がります。

3 燃焼の状態
基本的に、ペレット自体が燃えて炎が上がる(1次燃焼)が発生しておらず、ペレットからは可燃性ガスが発生している状況でした。

このあと、炎はどんどん大きくなっていきました。これが夜だったら、もっと綺麗な炎を撮影できるんだろうなと考えていました。

そのため、二次燃焼によって発生してる炎のみが舞い上がっている状況でした。
そのため、二次燃焼の穴から渦を巻くように上がる炎が美しく感じられました。
また、焚き火台の中には、白色の可燃ガスが滞留している状況が見られるのですが、この可燃ガスが綺麗に燃焼していることから、炎から黒い煙が発生する状況は全く見られませんでした。
おそらく、綺麗にかつ効率的にペレットが燃焼しているためだと思われます。

4 燃費は?炎のコントロールは?
それほど燃費はよくないと思います。
5分おきくらいに一掴み程度のペレットを加えておけば、強い炎を維持できる感じでした。
そこで、一度にたくさんのペレットを入れてみましたが、火力が一時的に弱くなってしまうことや、投入後しばらくすると炎が大きくなりすぎてしまうことから、少し面倒なのですが、少量のペレットをこまめに投入する感じがベストだと思われます。

今回使用したペレットは、こちらです。岩手県産のホワイトペレットです。たしか7㎏で700円くらい?だったかな(忘れた…)。

逆に、これは、ペレットの入れ方次第で炎の大きさを容易にコントロールできるというメリットになっているかと思います。
また、焚き火を終えたいと思ったら、ペレットの投入をやめることで、10分もすれば炎はなくなり、熾火状態にすることができます。

5 注意点
ペレットの燃えカスが溜まってくると、溜まった燃えカスが穴をふさぎ、焚き火台の下部から空気が入ってこなくなるため、炎が上がってこなくなります。
そこで、おいらの行った対処法としては、火ばさみ(100均のトングが燃えカスを掴みやすいです)で、ペレットの燃えカスを挟んで焚き火台から出してしまい、火消壺に投入します。
これを繰り返し、焚き火台の下部からの空気の流れを良くしていきます。
そして、新たにペレットを少量投入すると、再び白い煙(可燃ガス)が溜まってきますが、そのうち、この可燃ガスに引火して大きな炎が再び舞い上がります。
ちなみに、おいらの体感では、ペレットの燃えカスを処理しなくても30分以上は綺麗に燃え上がっていましたので、「ちょっと燃え方が悪くなってきたな」というタイミングで燃えカスを処理すればよいかなと思います。

暗くなったら、再び燃焼実験!

1 もう一度、実験を行うことに
じつは、早朝の実験において、焚き火台の組み立て時にミスをしていました。
ロストルのパーツがきちんと組み合わさっておらず、少し上に浮き上がった状態で燃焼実験をしていました(実験の途中で気が付きました…)。
とにかく寒くて手が冷たかったので、きちんと組み立てを行えていませんでした。
そのため、もう一度燃焼実験をしたいと思ったのですが、どうせ実験するなら、美しい炎を観ることができる夜間に実施したいと思い、夕方から夜の時間帯にかけて、再び実験を行いました。

まだ薄暗いときの炎ですが、すでに美しい炎が舞い上がっております。

2 夜の焚き火は最高だった
同じような手順でペレットをくべながら、燃焼実験を行いました。
今回は、焚き火台の組み立てもミスなくバッチリ行いました。
うす暗い時間帯に燃焼実験を開始したのですが、やはり早朝よりも、さらに美しい炎を楽しむことができました

【必見!】最高に綺麗な炎を撮影できました。辺りが真っ暗になったころには、踊る炎をじっくり観察することができましたよ。

この日の夜のキャンプ飯はジンギスカンでした。
その時に使用した燃え残りの木炭があったので、ペレットが燃焼している焚き火台の中に投入してみたところ、この木炭から1次燃焼が発生して、さらに大きな炎が安定的に上がるという現象が発生しました。

3 焚き火の後始末
1時間ほど燃焼実験を行い、その後、後片付けをしました。
燃えカスなどを火消壺に入れたのですが、薪を使った焚き火の燃えカスとは比較にならないほど、燃えカスが少ないことに気が付きました。
あんなにガンガン燃やしたのに、ほんの少しの燃えカスしか残らないし、薪割りなどの準備もしなくていいし、後片付けも楽だし、お手軽に焚き火をするなら「ペレット一択だな!」と思えるくらい便利でした。

【結論】ペレットで「簡単・安全・便利・美しい」焚き火ができる!

おいらの出した実験結果は次のとおりです。
1 ペレットは入手しやすい燃料
ペレットって、普段あまり目にすることはないのですが、ホームセンターでは通年販売されており、意外と簡単に手に入ります
値段は薪よりも安く、コスパも高いです。

2 薪割の必要がない
当然なのですが、ペレットは形成された木材ですので、そのまま燃やします。
つまり、薪割のような作業は必要ありません

3 ペレットは持ち運びやすい
必要な分量のペレットをキャンプに持ち込むだけですので、荷物を最小限にすることができます。
しかも必要分を袋に入れて持ち運ぶだけですので、運びやすさも魅力の一つです、

4 着火剤で簡単に火が付く
ペレットは、薪よりも水分の含有量が少ないため、点火しやすい特性があります。
今回は着火剤を使用しましたが、ていねいに「火起こし」から始める方法でも楽しめると思いますし、最初は拾ってきた小枝から点火し、その後ペレットに着火させてもよいかと思います。
色々な楽しみ方ができる燃料だと思いますよ。

5 【注目】煙が出ないので目が痛くならない
焚き火をしていて困るのが、「風下に座ってしまうと煙で目が痛い」ということでしょうか。
これって「焚き火あるある」だと思いますが、ペレットを燃料にすると、煙は皆無で目が痛くなることは全くありませんでした。

6 【重要】火力をコントロールしやすい
燃料となるペレットを投入する量で炎の大きさをコントロールすることができます。
そのコツについても、30分ほど焚き火をしていたら、すぐに身についてしまうくらい簡単です。

7 【注目】二次燃焼の炎が美しすぎる
渦を巻くような炎が、焚き火台の内側にある二次燃焼の穴から舞い上がり、天高く炎が昇る様は、自然が作り出す一瞬の芸術であることを感じさせてくれます。
煙で目が痛くなることもないので、その芸術的な一瞬を逃さず観察することができます。

8 【重要】焚き火を終えるタイミングをコントロールしやすい
ペレットの投入量とタイミングで炎のコントロールが容易にできるので、ペレットの投入を停止するだけで、簡単に焚き火を終えるタイミングもコントロールすることができます。
安全な焚き火を行う上でも重要なことですよね。

9 燃えカスが少ないので後始末が楽ちん
燃えカスが少ないので、後始末が楽なんです、
火消壺にササっと入れるだけで、安全に後片づけが完了してしまうんです。
薪を使った焚き火とは比較にならないくらい楽ちんですよ。

このように、ペレットを燃料にした二次燃焼焚き火には、メリットが多いことから、焚き火初心者にもオススメだと思っています。
また、薪への着火が苦手な人、後片づけが苦手な人、炎のコントロールが苦手な人などにもオススメできますね。

さいごに

自分なりの仮説を立てて実験に挑みましたが、仮説どおりの実験結果が得られたというよりは、仮説以上の実験結果だったと思います。
思った以上の結果が出たと思えた要因としては、やはり「炎の美しさが半端なかった!」という点に尽きます。
二次燃焼の炎って、なんというか芸術的な美しさがあって、その炎の造形というのは、一瞬、一瞬で大きく姿を変えるんですよね。
しかも、煙が出ないので、じっくり観察できるんです。
時間を忘れて炎をジーっと見てしまうくらいなんです。
悪魔的な魅力がありました(笑)
おいらは、すっかりペレットの魅力に取りつかれてしまったので、しばらくはペレットを燃料にした焚き火を続けることになりそうです。
もし、興味が湧いた方がいらっしゃったら、ぜひお試しあれ!

では~

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