「おにやんま君」を自作してみた【お金をかけずにリアリティー重視で簡単製作】

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どうも!サラリーマンキャンパーのたかさんです。

みなさん、「おにやんま君」って知ってますか?
トンボの「オニヤンマ」にそっくりなグッズなのですが、殺虫剤を不要としながらもアブやハチなどを退ける防虫グッズで、キャンパーや釣り人だけでなく農業や林業などに従事する人たちにも愛用されているグッズなのです。

ところで、なぜ「おにやんま君」は、ハチやアブを退けることができるのでしょうか?
ちょっとだけ人気の秘密を考えてみたいと思います。

今話題の「おにやんま君」とは?

1そもそも「おにやんま君」って何?
そもそも「おにやんま君」は、「MSY」さんが企画し、虫除け販売店「アクト」さんが製造、「MSY」さん、「アクト」さん、釣り具メーカーの「サンライン」さんが販売している商品なんだそうです。
そして、この「おにやんま君」は、2018年ころでしょうか、SNSや口コミからじわじわと認知され、今では品薄で入手困難な状況が続いています。
2どんな製品なの?
トンボの「オニヤンマ」の形状をしていて、かなりリアルに作られたものです。
大きさは、だいたい縦横11㎝くらいのもので、安全ピンで服や帽子、カバンなどに付けることができるほか、テント等に吊り下げて使うこともできます。
ちょっとリアルすぎる見た目なので、お世辞にも「オシャレ」とは言えませんが(笑)これを付けているだけでアブやハチなどを退ける効果が期待できるグッズとして販売されています。
3どうしてアブやハチを退けることができるのか?
そもそも、トンボの「オニヤンマ」とは、虫を捕獲して食べる昆虫で、空を飛んでいる虫も捕獲して食べてしまうそうです。
その獲物は、蚊、ハエ、小バエ、アブ、ブヨ、カメムシ、羽虫だけでなく、ハチアブなどのいわば「強い虫」までも食べてしまうそうで、いわばオニヤンマは昆虫界の頂点に君臨する昆虫の一つであると言っても過言ではないでしょう。
そんな王様的存在の「オニヤンマ」の姿をみたハチやアブは、天敵であるオニヤンマを見かけると離れる(逃げる)習性があるらしく、まさに、この習性を利用した商品が「おにやんま君」ということになります。
4おにやんま君の特徴
おにやんま君は、他の虫除け対策や虫除けグッズと違い、薬も電気も使っていないので、小さな子供のいるキャンパーの方にも安心して使うことができる虫除け対策です。
そして、「身に着けておくだけ」で効果が期待できる手軽さや、虫よけスプレーや蚊取り線香などと違い、ゴミも出ないので、とてもエコなグッズです。

「おにやんま君」は入手困難なので自作することに!

1 我が家も「おにやんま君」の導入を検討したものの…
2020年、我が家でも「おにやんま君」の導入を検討しておりました。
やはり理由としては、「身に着けているだけでOK」という手軽さと、薬剤を使用しないという安心感(虫よけスプレーや蚊取り線香は併用しますが…)があるため、虫嫌いな妻のちょぴこのためにも購入を検討していました。
しかし、そのころには、すでに品薄状態で、なかなか購入先が見つからない状況だったことや、すでに季節が秋になっていたので、早急には必要でなかったことから、年が明けるまで購入を見送っていました。
しかし、2021年になっても「おにやんま君」の人気が衰えることはなく、むしろさらに人気が高まっており、虫が活発に活動するシーズン前に入手することが困難となりました。
2 買えないなら作ってしまえ!いっそ大量に!
いわば「おにやんま君」は、リアルな昆虫の模型です。
リアルな昆虫模型を作ることができれば、ハチやアブをだますことができるはずです。
そう考えて、自分のつたない工作能力をフル回転させて作ってみることにしました。
ちなみに、現状で「おにやんま君」を購入しようとすると、安くても5000円前後で販売されているようです。
たぶん定価よりも高く取引されているのだと思いますが…5000円以上もするのであれば、大量買いして虫除け対策をしたいところですが実際に出費可能な金額をはるかに超えそうです。
そうであれば、安くて簡単に自作することができたら、大量に制作して実際に使ってみて、より盤石な虫除け対策ができると考えました。
今回は、たかろぐ流「自作おにやんま君」の制作過程をお伝えします。
まずは、結論として、今回作成した完成品5体(うち1体は、おいらの実家に譲渡済み)の写真です。

作るたびに試行錯誤しながら作業したので、どれも制作過程などに違いがあるので、完成品のクオリティーも違ってきます。

自作「おにやんま君」の制作コンセプト

「おにやんま君」を自作するにあたり、そのコンセプトとしたのは次のとおりです。
①本家のクオリティーにできる限り近づける
②本物のオニヤンマのようなリアルな造形を心がける
③できるだけ家にある材料を使用する
④買ってくる材料は、できるだけ入手しやすいものを使用する
【最重要】本家の「おにやんま君」に深い感謝と尊敬の念を込めて製作する!
この5点に気を付けて自作しました。
本家「おにやんま君」は、吊り下げて使うこともできますし、安全ピンで服や帽子に付けて使用することもできます。
今回は、「吊り下げ型」「安全ピン型」の2種類を制作しました。

【工程1】使用する材料の確認

用意した主な材料です。

制作前に準備した材料です。使わなかったけど用意した物もありますし、逆に、このほかにも使用したものもあります。

・TVのアンテナ線(廃品・家にあったもの)
・スチール針金(100均・家にあったもの)
・青っぽい感じの「ラウンドビーズ」(ダイソーで買ってきた)
・大きめな安全ピン(100均・家にあったもの)
・黄色と黒のビニールテープ(文房具店で買ってきた)
・水性アクリルニス「もりつけ多彩」(文房具店で買ってきた)
・透明なクリアファイル(家にあったもの)
・油性黒マジックペン(家にあったもの)
・ものすごく小さい木ねじ(100均・家にあったもの)
※他にも紙粘土や絵具を買ってきましたが、結局使いませんでした。

【行程2】胴体と目の作成

基本的に「胴体と目」の制作が、今回の最も肝となる作業になります。
・まずは、胴体胴体部分を作ります。
TVアンテナ線を16㎝くらいにペンチで切ります。

・おおよそ11㎝~12㎝くらいのところで折ります。
このときは、先の細いラジオペンチを使うと作業がしやすいです。

・折った部分を少し開き、その折り目部分に黒のビニールテープを巻き付けます。
これは、後の作業で黒のビニールテープを全体に巻き付けるのですが、どうしても折り目部分が巻き付けにくいので、先に巻いておこうという作戦です。

・ここで「吊り下げ式」の場合は、TVアンテナ線を折った状態で、全体に黒いビニールテープをキツく巻き付けて(テニスラケットのグリップテープを巻く感じで)いきます。

「安全ピン型」を作成する場合は、あらかじめ折り目を付けたTVアンテナ線に縦の切り目を入れて、そのに安全ピンを挟むようにして取り付けてから、安全ピンを固定するように黒いビニールテープを強く巻き付けていきます。

・巻き付けが完了したら、目の取り付けをします。
目を取り付けたい部分にキリで穴をあけます。
ちなみに、先ほどTVアンテナ線を折った部分の短い方の部分がおにやんま君のおなか部分になりますので注意してください。

・キリで開けた穴に針金を刺します。
そして、目の部分になるラウンドビーズを針金に通して、目を取り付けます。

針金を通さずに接着剤で貼り付ける方法でも良いのですが、針金を通すことで、接着部分の強化と、目の角度を若干調整して動かすことができるメリットがあります。
これで、胴体と目の部分の完成です。

【行程3】しっぽの模様の作成

なんとなくですが、この特徴的な「黒と黄色」が本物のオニヤンマに見えるかどうかの重要なポイントのような気がします(もちろん虫目線で…)
・まずは、黄色のビニールテープを適量切り出し、カッターで細く切ります。
本物のオニヤンマの写真を見ると、黄色のラインは細めだったので、かなり細めでもOKです。

・これを適当な間隔でしっぽに巻き付けていきます。

これで胴体の完成です。

【行程4】羽の作成と取り付け

おそらく胴体の次に重要になるのが羽だと思います。
・まずは、クリアファイルと黒の油性マジックペンを用意します。

完全な透明よりも、ちょっと乳白色くらいがちょうどいいと思います。

・これからクリアファイルに羽の絵を書くのですが、注意点としては、「胴体と羽の大きさのバランス」「本物っぽい羽のデザイン」です。
コツとしては、適当な紙に羽の絵を下書きして、大きさを確認したり、デザインを考えておくのが良いと思います。
ちなみにおいらは、本家の「おにやんま君」のデザインを参考にさせていただきました。

使用するペンの太さを変えたりしながら、試行錯誤で書いてみました。

デザインが決まったら、下書きの絵の上にクリアファイルを置き、黒の油性マジックペンで線をなぞって書きます。
・書きあがったら、大まかにハサミで切り取り、そのあとで丁寧にハサミで切り取ります。

ハサミで切ったのですが、意外と切りにくかったです。カッターで切った方が良いかもしれません。

・次は、本体に羽を取り付けます。

とりあえず、瞬間接着剤で胴体に貼り付けてみます。
しかし、接着剤だけでは、すぐに壊れそうな感じがするのですが、とりあえず乾くのを静かに待ちます。
(ちなみに、おいらはこの空き時間を利用して、2号機、3号機・・・と量産していきました。)
・この羽の接着の脆さを補強するために、小さい木ねじを打ち込みました。
この木ねじも瞬間接着剤で固定し、簡単には壊れないようにしました。

・ちなみに「吊り下げ式」にするときには、もう1本、木ねじを打ちます。
吊り下げたときの重量バランを考えつつ、程よい位置に赤い紐を木ねじで胴体に取り付けてしまいます。

・羽と胴体の隙間をグルーガンで固定しました。
この作業は、念のため行ったもので、必須でなくてもOKです。

ちなみに、せっかくグルーガンを温めたので、しっぽの先もグルーガンで埋めておきました。
これでビニールテープがしっぽの先から剥がれてくることはなくなりました。

【行程5】一応の完成と問題点の抽出

試作品を含め、5体の「自作おにやんま君」が完成しました。

これだけ作るのに、写真を撮ったり接着剤を乾かす時間を入れても2~3時間くらいです。

そこで、早速キャンプ場で使用してみました。

実際に使ってみると、問題が2点発生しました。
①黒の油性マジックペンで書いた羽のデザインの線が薄くなってきた
②しっぽの黄色いビニールテープがちょっと剥がれてきた

ほかの荷物と擦れたのか、マジックで書いた線がかすれてきました。近くで見ると、作りが雑なのが良く分かりますね(笑)
ちょっとだけなのですが、黄色いビニールテープが剥がれてきています。

そこで、この問題点を解決するために、最終仕上げを行うことにしました。

【行程6】問題点の解決と仕上げ作業

「自作おにやんま君」の全身に水性アクリルニス「もりつけ多彩」を塗りつけるという方法です。
とにかく、目玉から胴体、しっぽ、羽の両面に至るまで、丁寧に塗りました。

このアクリルニスは透明なので、付属の刷毛で多少たっぷり塗っても全く問題ありませんし、むしろ厚めに塗った方が表面の保護になりますし、ビニールテープが剥がれるのを防ぐ効果も高いと思います。
ちなみに、刷毛で羽部分も塗るのですが、この刷毛による細かい凸凹が羽に残るのですが、これがあることで本物のオニヤンマの羽に近づきました。
光にかざしてみると、リアルな感じが増しましたし、表面がコーティングされたので、油性マジックペンで書いた線も保護されました。

【完成】完成品はこちら

仕上げまで行った完成品は4体です。
(ちなみに、試作1号機は、すでに実家の母に譲渡したので、最終仕上げ時にはもう手元にありませんでした。)
仕上げ作業をしたことで、耐久性が向上しただけでなく、若干ですが質感も良くなった感じです。

「安全ピン型」2体と「吊り下げ型」2体の合計4体です。
今後は、あと数体くらい作成して、友人に差し上げたり、自分で使用してみたりして実験してみようと思っています。
あと、もっと効率的に作成できる方法も考えてみたいと思っています。
とりあえず「吊り下げ型」と「安全ピン型」のハイブリッド型を作ってみようかと思っています。

さいごに

今回自作した「自作おにやんま君」は、全部で5体でした。
完成した日の翌日の朝、この完成品を全部、茶の間のテーブルに無造作に置いておきました。
寝室から茶の間に来た妻のちょぴこが「自作おにやんま君」の存在に気が付き、「うわぁぁ!」と声を上げていました。
完成品のクオリティーにあまり自信がなかったのですが、虫嫌いのちょぴこが驚いた姿を見て、「ブログやTwitterで紹介してみようかな」と思うことができました(笑)
そこで今回、制作過程を公開したわけですが、まだ「効果がどの程度あるのか」についての検証は今後の課題となっています。
とりあえず、現段階では、一度キャンプで使用しています。
また、「家庭菜園と庭いじり」を趣味にしている母親に試作1号機を譲渡したのですが、母親に対しては、親孝行をしているかのように見せかけて、実は「効果の実験」としての被検体になってもらいました(腹黒っ!)。
近日中に数回キャンプで使用してみる予定ですし、母親からのレビューも参考に、「自作おにやんま君」の実証的検証なんかもやってみたいと思っています。

では~

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