【ユニフレームファイアグリル】使い倒して分かった「ド定番焚火台」の魅力を分析

キャンプギア
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30年ほどまえにソロキャンプをしていた自分が妻とキャンプを再開するにあたり、過去と現在のキャンプ事情が大きく変化したと思ったことが「焚火台で焚火をする」ということでした。
 そういえば、昔は焚火ってどうやっていたのかな?
 キャンプ場には、誰が作ったのか分からないファイアピッドがあったなぁ。
とか色々と思い出しますが、そもそも当時のおいらは、 どちらかというと、基本的に「炭と七輪派」だったので、さほど「焚火」に興味がなかったなぁ。
なんて思い出しました。
しかし、時代は変わり、焚火ブームに!しかも「焚火台」を持たずに焚火するなど言語道断!のような状況に。
そこで、数ある焚火台の中から我が家が選んだ焚火台は「ユニフレームファイアグリル」でした。

使い続けたユニフレームファイアグリル

そして我が家のキャンプギアの仲間入りを果たした「ユニフレームファイアグリル」ですが、今でも現役の「レギュラーキャンプギア」として活躍しています。
購入当時に考えていたファイアグリルを選んだ理由とは、
 ①歴史が深く、愛用者が多い(20年近いロングセラー商品らしい)
 ②使いやすそうな形状
 ③焚火台、BBQコンロ、ダッチオーブン料理など、マルチに使える
 ④お手頃価格

だったと思います。
しかし、使い倒してみると、ファイアグリルの魅力は、これだけじゃないことに気が付きましたので、今回は、その魅力に迫ってみたいと思います。

「ユニフレームファイアグリル」ってどんな焚火台?

1 ファイアグリル本体の仕様
ファイアグリルの本体です。
これだけあれば焚火台としての利用やBBQができます。

ずいぶん使い込まれています。味があっていいですね。

サイズ
 使用時:約43cm×43cm×33cm
 収納時:約38cm×38cm×7cmcm
材質
 炉・ロストル:ステンレス鋼
 スタンド・焼網:鉄・クロームメッキ
重量 約2.7kg
分散耐荷重 約20kg

2 FGポットハンガー(オプション品)の仕様
ファイアグリルに取り付ける専用ハンガーです。
ダッチオーブンやキャンプケトルなどを吊るして調理等ができます。

ユニフレームのキャンプケトルを吊るしてみました。このケトルは直火OKなんですよ。

サイズ
 収納時:約78cm
材質
 脚:ステンレス極太Φ7mm
 鎖:スチール
重量 約1.3kg
耐荷重 約10kg
※焚き火トングやステンレスリフターなどのツールハンガーが付いています。

3 ファイアグリル収納ケース(オプション品)の仕様
汚れがちな焚火台を運搬するための専用ケースです。

地味に活躍しています。これがないと、車の中や、ほかのキャンプギアが汚れてしまっていたかもしれません。

サイズ
 約43×10×40.5(高さ)cm
材質
 ポリエステル420D・PVC

「ユニフレームファイアグリル」の組み立て方

それは、ファイアグリルの本体とFGポットハンガーの組み立て方を連続写真で見てみましょう。

まずは、専用ケースからファイアグリル本体を取り出します。
足を広げます。若干のコツがいりますが(というか仕組みを理解すれば大丈夫)、すぐに慣れます。
脚の上に、本体の炉の部分を乗せるだけで完成です。
FGポットハンガーを付属の収納袋から取り出します。4本の柱と鎖が入っています。
4本の脚の上部に付いている「ツメ」のような部分に柱を取り付けます。
4本の柱を固定するパーツに柱を取り付けます。これも多少のコツが要りますが、すぐに慣れます。
フックのついた鎖を取り付けます。長さの調節もできます。
完成です。ユニフレームキャンプケトルを吊るしてみました。ツールハンガーにトング(火ばさみ)を吊るしてみました。意外と便利!

ちなみに組み立て方を1分間動画にまとめてみましたので、お時間のない方はこちらをご覧ください。

【ユニフレームファイアグリル】1分間キャンプギア紹介 #short

「ユニフレームファイアグリル」の特徴

1 コンパクトに収納
焚火台の本体部分に脚部やトングが収まるので、収納しやすいです。
また、ファイアグリル収納ケースを使用すると、焼き網なども一緒に収納できますし、ケースからの出し入れもしやすいです。
なお、ファイアグリル収納ケースには、バックルが取り付けられていますので、例えば、車などで移動しているときに、突然、中身のファイアグリルが飛び出したりすることがないので安心です。

2 炭の調整がしやすい
焼き網は、ファイアグリルからせり立ったツメの部分に乗せる構造で、正方形の本体と45度ずらした形でセットすることになるため、炉の四隅にできるスペース(隙間)を利用することで、炭の調節をすることができます。

赤い矢印のある隙間から、トングで炭の調整をすることができます。ちょっと狭いですが、炭を寄せたり広げたりできます。

3 保温スペースがある
BBQをやっていて、いっぺんに沢山のお肉を焼いてしまい、焦がしてしまったことがあると思います。
このファイアグリルは、焼き網の四隅は、あまり火力がないのですが保温できる程度の熱があるので、焦げる前に食材を避難させるのにちょうどいいです。

赤い丸の辺りは火力が弱めなので、食材が焦げることはありません。そして、冷めることもありません。

4 ナゾの隙間には深い意味があった
本体の炉部分の四隅をよーく観察してみると、すこし隙間が開いています。

ちょっと分かりにくいのですが、赤丸のところに微妙な隙間があります。

これって、最初は不良品かと思っていたのですが、ちゃんと意味があるのです。
この隙間は、本体の炉部分が熱膨張で変形してしまうのを防ぐために設けられた隙間なのです。
さらに、この隙間から炉内部に空気を取り入れることもできるので、より効率的に燃焼させることができるのです。
すごく考えられて設計されていることが分かります。

5 高い耐荷重でダッチオーブンを載せられる
ファイアグリル本体の耐荷重は、約20㎏もありますし、FGポットハンガーも約10㎏の耐荷重がありますので、かなり重たいダッチオーブンでも余裕で使用することができます。

見た目だと「グラつきそう」に見えますが、実際に使ってみると、すごく安定していて、全く危険を感じたことはありませんでした。

さらに、本体の脚部の安定性が高いため、グラつきが全くないことから、安心して使用することができます。
火を使う道具ですし、高熱を発する道具なので、こういった安定性って、安全に使用するためにとても重要ですよね。

6 100均の焼き網が使える
付属の焼き網は、とても丈夫で使い勝手が良いのですが、このファイアグリルに合う100均の焼き網がありますので、リーズナブルにBBQをすることができます。

100均の製品が使えるのって、安心ですよね。

100均の焼き網は、付属の焼き網よりも若干大き目ですが、使用するについては、特に支障はありません。
また、100均の焼き網は、若干作りが弱いのがデメリットですが、気兼ねなく使えるところが便利です。

7 FGポットハンガーが便利
このFGポットハンガーは、例えば直火OKなケトルやダッチオーブンを吊るすときに使用するもので、おいらもユニフレームのキャンプケトルやSOTOのステンレスダッチオーブンを吊るして使用しています。

そのほかにもアイデア次第で色々な使い方ができるかもしれません。
例えば、鉄板に鎖を付けて吊るしてみたり、肉を吊るしてケバブみたいな料理をしたり・・・。
ちなみに、このFGポットハンガーには、トングなどを吊るして置けるハンガーが付属しています。
地味に便利な機能ですよ。

8 炭火焼と焚火の二刀流
他社の焚火台って、焚火台としては使いやすくても炭火で料理するには、ちょっと使いにくかったりすることが多くないですか?
逆に、普通のBBQコンロだと、焚火での使用が推奨されていなかったり、むしろ禁止されているものも多いです。
このファイアグリルの凄いところは、焚火台としても、BBQコンロとしても超一流の使い勝手の良さがあるところです。

まさに、キャンプギア界の大谷〇平選手のようですね。
こういった二刀流での使い勝手が良いので、焚火台とBBQコンロを別に用意する必要がないので、コスパが良いですね。

9 良く燃える
炉の底部にあるロストルの形状が絶妙なので、炉内部に空気の循環が良く、さらに炉の四隅の隙間から空気を取り込むこともできるため、焚火や炭火の燃焼効率がとても高いのが特徴です。
こういった焚火台としての基本性能が高いというところが人気の理由なんだと思います。

焚火初心者の妻のちょぴこが、ユニフレームファイアグリルを使って焚火をするまでの動画なのですが、燃焼効率が良いので簡単に燃焼する様子が見られますよ。

10 薪を組みやすい形状
本体の炉部分の面積が適度に大きいので薪が組みやすいです。
ちょっと小さめの焚火台だと、市販の薪は長すぎて、結局、ノコギリで短くカットしなければならないので、大変な思いをしている方も多いかと思います。
また、ソロ用の焚火台だと、横に寝かせた薪のくべ方以外のくべ方ができない物も多いです。
しかし、このファイアグリルは、本体の寸法が一般的な市販の薪にちょうどいい大きさになっているので、色々な薪の組み方を楽しめますし、組み方によっては、炎を高く上げることも炎を抑えて燃やすなど、慣れると炎の調節も可能です。
まさに自由度の高い焚火台であると言えます。

11 炭火BBQがしやすい
炭と焼き網の高さがちょうどよく、あまり考えなくてもBBQに最適な温度で炭火を使うことができます。
そのため、BBQを始めやすいですし、焼き始めてからも、前述のとおり保温できる四隅のスペースがあるので便利ですし、本体の炉の面積も2人~4人でBBQをするのにちょうどいい大きさです。
このファイアグリルは、焚火だけでなく、炭火のBBQにも高い性能を発揮します。

12 盤面が広い形状なので手入れが楽
筒状の焚火台や長方形で深型の焚火台は、たとえ分解できるとしても手入れが大変ですよね。
その点、ファイアグリルの本体は、薄型で正方形の形状をしているので、他社製品と比較しても、すこぶる手入れが楽です。
灰の後始末もしやすいので、焚火初心者にもオススメできます。

13 意外と強度が高い
このファイアグリルを初めて手にしたときは、オールアルミ製の鉄板が思った以上に薄いと感じたので「耐久性は大丈夫かな?」と心配したものですが、長年使用していても一切、耐久性に不安を感じたことはありませんでした。
名品として名高いスノーピークの焚火台は、とても丈夫なのですが、それゆえかなりの重量があります。
一方、ユニフレームさんは、そこまで分厚い金属を使用しなくても、オールステンレスで軽量かつ耐久性の高い焚火台が作れるということなのでしょうか?
ユニフレームさんの技術力の高さを実感できますね。
ファイアグリルの耐久性については、まさに「一生もの」として使えるレベルだと思います。

14 大きさのわりに軽い
ソロとして使うにはちょっとサイズが大きいのですが、見た目よりもずっと軽いです。
おそらくユニフレームさんのステンレス加工の技術によるところが大きいと思うのですが、すごく軽量に作られています。
この軽さでこれだけの耐荷重と安定性、そして耐久性が備わっているなんて、ちょっと考えられないくらいのレベルだと思います。

15 お値段が手ごろで良心的
これだけの魅力が詰まったファイアグリルなのですが、他社製の焚火台と比較すると格段に値段が手ごろなのが分かります。
キャンプ初心者にオススメしやすい価格帯ですね。
 ファイアグリル本体が7500円
 ファイアグリル収納ケースが1900円
 FGポットハンガーは、6900円
※実売価格は色々調べてみてくださいね。

使って分かった「デメリット」

1 二次燃焼とかはできない
厳密にはデメリットではないのですが…二次燃焼とかはできません
二次燃焼を発生させる焚火台の形状は、筒状であったり、深型の焚火台になりますが、このファイアグリルは、二次燃焼を発生させるような焚火台とは、そもそもコンセプトが違いますからね。
このファイアグリルでは二次燃焼を発生させることはできませんが、それ以上に守備範囲の広い焚火台ですよ。

2 サイズがちょっと大き目なのでソロスタイルに向かない
やはり、使い勝手を考えると、どうしても本体の盤面は大きくなってしまうので、ソロで使うには、オーバーサイズかもしれません。
ただ、前述のとおり、メリット面が大きい焚火台なので、車でソロキャンをしているソロキャンパーで荷物に若干の余裕のある方にはオススメできます。
ちなみに、ソロ用の「ファイアグリルSOLO」がありますが、後で詳しく説明するのですが…あまりオススメできません。

そのほか注意点など

1 「ファイアグリルSOLO」は、あまりオススメできない

①そもそも「ファイアグリルSOLO」ってどんな製品
ソロキャンプでもファイアグリルを使いたいという要望に応えるため作られたファイアグリルなのですが、ざっくり説明すると、通常のファイアグリルをコンパクトにしたものになります。
②ファイアグリルSOLOの仕様
サイズ
 使用時:約29.5×29.5×18(網高)cm
 収納時:約21×21×5(高さ)cm
材質
 炉・焼網・ロストル:ステンレス鋼
 スタンド:鉄・クロームメッキ
 収納ケース:ポリエステル
重量
 約900g
セット内容
 収納ケース
分散耐荷重
 約5kg
③あまりオススメできない理由
本体サイズが小さすぎて、一般的な市販の薪のサイズでは、そのままくべることができないので、本来のファイアグリルの良さを発揮できない点に問題があります。
やはり、薪を立ててもダメだし、対角線上に横に並べてみても、どうしても薪がはみ出してしまい、焚火台の外に燃えた薪が落ちてしまう可能性があります。
そのため、薪を短くカットする必要があると思います。
一方、炭火でSOLOのBBQをするだけなら問題なく使用することができます。
ただし、焚火台とBBQコンロの二刀流がファイアグリルの長所であるところ、これを活かすことができないので、やはり、ファイアグリルSOLOをソロキャンプで使用するのであれば、ピコグリルなどの定番焚火台がオススメです。

2  【重要】 ロストルの変形について
ロストル(焚火台の中に敷いてある金属製の丸穴が開いた板)については、1度でも使用すると変色し、ぐにゃぐにゃに曲がります。
これは、製品特有の現象であり、不良品ではないので、そのまま使用しても全く問題ありません。
そのため、新しいロストルに買い替える必要もありません
これは、焚火の熱によって金属が変形してしまったものであり、ある意味仕方がないものです。
いわば、ロストルの状態を見ると、「使い込み度」が分かりますし、味が出てくるので、勲章みたいなものですね。

揃えておきたいオススメ付属品

これを揃えておけば間違いなしのオプション品を紹介します。
これ以外のオプション品は、特に最初から揃えておく必要はないと思います。
使用してみて、必要なものがあれば揃えればよいと思ってもらって間違いありません。
1 FGポットハンガー
ダッチオーブンで料理をする人にとっては、必須のオプション品です。
ヘビーロストルというオプション品があれば、大き目のダッチオーブンを乗せることも可能ですが、炎とダッチオーブンの距離を調節することができるので、 吊るした方が火加減の調整がしやすいですし、機能面で考えると「FGポットハンガー一択」といったところでしょう。

2 ファイアグリル収納ケース
たかが専用ケース、と言われそうですが、焚火台は、どうしてもススなどで汚れてしまいます。
場合によっては、天気などの影響で、汚れたまま片付けなければならないことが多いと思います。
しかし、このファイアグリル収納ケースは、多少汚れていてもケース内に入れてしまえば、他のキャンプギアを汚してしまうこともありませんし、サイズもファイアグリルにピッタリ(専用ケースだから当然ですが…)ですし、焼き網も収納できるので、とても使い勝手が良いです。
絶対に買って損はないオプションだと思います。

さいごに

おいらがメインで使用しているのは「ユニフレームのファイアグリル」なのですが、他にも「BioLiteキャンプストーブ2」という二次燃焼を起こして発電までしてしまう小型の焚火台や、拾ってきた小枝などを燃やすのに最適な小型のテトラタイプの焚火台も使っています。

色々と使い分けながら使用しているのですが、やはり「ユニフレームのファイアグリル」は抜群の守備範囲の広さを持っています。
みなさんにファイアグリルの良さが伝わりましたでしょうか?
良いギアを長く使っていきたいものですね。

では~

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