テントのスカートをDIYで簡単冬仕様に【Coleman タフスクリーン2ルームハウス】

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どうも!サラリーマンキャンパーのたかさんです。

みなさんの中にも「Coleman タフスクリーン2ルームハウス」ユーザーって多いんじゃないでしょうか。
ファミリーキャンパーでもゆったり使える大きさがあり、ベンチレーションがしっかりしている印象のテントですよね。
でも、冬キャンプに使用している人は少ないんじゃないでしょうか?

Coleman タフスクリーン2ルームハウスで冬キャンプできる?

このベンチレーションのシステムが良すぎる…というか、換気を徹底させるため、テント後部の就寝部分(インナーテント部分)については、テント下部についている、いわゆる「スカート」がないのです。
夏場は、空気の流れが良くなり涼しく過ごせるのですが、秋口になると、冷たい空気がテントの裾から侵入し、ストーブを燃やしても「足元が寒い」状態になり、真冬になると使用に耐えらえないレベルに寒くなります。
そのため、特に真冬の北海道キャンプでの使用は不可能と言えるレベルです。

この映像の季節はGWだったのですが、このあとかなり雪が積もりました(かなり油断していたので寒かった!)
ご覧のとおり、ノーマルのままだとテントの後部にはスカートが付いていないので、外気がそのままテント内に入り込み、とても寒いです。

スカートさえあれば冬キャンが可能になる

おいらとしては、どうしても「Coleman タフスクリーン2ルームハウス」を冬キャン仕様にしなければならない事情(?)があったことから、その方法や手段を考えておりました。
そしてたどり着いた結論が、
「スカートさえあれば冬キャン仕様に改造できる」
でした。
そこで、改造に当たっては、次の点を基本に考えました。
① 簡単にDIYできる
② 穴をあけたり切ったりしない
③ 脱着可能である(夏の使用に支障がない)
④ 取り付けが簡単
⑤ あまりお金をかけない

この5点をコンセプトに、さっそくDIYです。

DIYスカートの設計(構想)

1 Coleman タフスクリーン2ルームハウスの状態を確認
まずは、テントのどの位置にスカートを付けるのかを考えておく必要があります。
取扱説明書を利用して説明したメモは、このとおりです。

テントの前部(前室部分)は、しっかりとしたスカートが付いていますので、手を付ける必要はありません。

つまり、前室部分については、デフォルトでスカートが付属しているので、DIYは不要なのですが、テント後部の赤い線を引いた部分がスカートがないので、この部分にDIYしたスカートを取り付けることになります。

2 スカートの材料は、ダイソーのレジャーシート
材質的にペラペラではなく、しっかりした張りのある物を求めて100円ショップへ行き、見つけたのが、ダイソーのレジャーシートでした。

1枚100円で購入でき、材質も硬めで良さげです。
また、大きさもちょうどよく、加工も少なくて済むサイズ感です。

3 レジャーシートの必要枚数を計算
必要な枚数は、どれくらいなのか計算した内容は、次のメモの通りです。

汚い字ですいません。
こういうメモって、デジタルよりも紙に書いた方が頭が整理されるんですよね。

この時、机上での計算で「9枚」と試算しましたが、実際に9枚あればバッチリでした。

4 テントへの取り付けは「クリップ」を使用
DIYしたスカートとテントの取り付けに使うアイテムとしては、クリップを選択しました。

よくあるクリップです。ある程度「挟む力」のあるクリップなら、何でもOKです。

事務職の方は良く使っていると思うのですが、若干大き目の「黒いクリップ」を20個くらい使用しました。
このクリップを選択した理由は、「家の中に沢山あったから」ということなのですが(笑)、これも100円ショップで安価に入手可能ですので、家の中に沢山ない方は購入してみてください。

5 レジャーシートの加工方法を検討
それでは、どのようにレジャーシートを加工するか検討をするのですが、その結果については、次のメモを参照にしてください。

これを見ていただければ、おおむね「どうやって作ろうとしているのか」がご理解いただけると思います。

要するに、「Z」型に折り目を付けて、テントの裾を挟み、そこにクリップで上から挟んで取り付ける、ということです。
そして、この設計の肝となるのは、しっかりと「Z」型に折り目を付けることなのです。

DIYスカートの制作

スカートとなるレジャーシートの加工が、今回のDIYの肝…というか全てになります(笑)
DIYスカートの制作手順は簡単です。

1 折り目伸ばし(必須)

9枚のレジャーシートを全部広げます。

買ってきたばかりのダイソーレジャーシートは、しっかりとデフォルトの折り目が付いています。
これをしっかり伸ばすと加工がしやすくなります。
おいらが実践した方法は、「レジャーシートを広げ、9枚全てを重ねておき、その上に座布団を敷いて、半日くらい座布団の上に座って過ごす」という方法です。
これだけで加工しやすい程度に折り目が伸びます。

2 紐を切る(省略可能)

特に必要ないですし、邪魔になりそうなので、ハサミで切り取ってしまいます。

ダイソーレジャーシートは、折りたたんだ時にレジャーシートが開かないようにするための紐が付いています。
これは必要ないので、全てハサミで切り取ってしまいます。 

3 レジャーシートをテープで張り合わせる(省略可能)

貼り合わせるときは、この透明なテープを使用すると良いです。
粘着力もかなり強いです(100均で購入できます)。

2枚のレジャーシートをテープで張り合わせ、幅を180㎝(90㎝×90㎝)にします。
これを2枚作ります。
このパーツは、テント後部に使用し、実際に装着したのちに余った部分(およそ50㎝程度になると思われます)をカットします。
しかし…おいらは、この工程を省きました。
実際に取り付けてみて思ったのですが、レジャーシートを半分に切ったものをクリップで取り付けるだけでも、特に問題なく使用できたので、結果的にこの工程を省いたのですが、取り付けのひと手間を解消しておきたい方は、テープで張り合わせておくことをオススメします。

4 折り目をつける(必須)

折り目を付けて、裏返しにしたところです(まだ紐が付いていますね…)。
これを9枚重ねます。

前掲の設計図のとおりに「Z」型になるよう折り目を付けます
寸法は、悩んだ挙句、15㎝、10㎝、35㎝としました。
この寸法は、あくまで目安で、この寸法にしなくても、特に困ることはないです。
あらかじめ定規で線を引いておき、きっちり折り込みます。
その後は、レジャーシートの折り目を伸ばした時と同様に「織り込んだレジャーシート9枚を全て重ね、その上に座布団を敷いて、半日くらい座布団の上に座って過ごす」という方法で、折り目を付けました。

5 折り目の補強のためミシンがけ(省略可能)

この程度の折り目では、装着時に使いづらいし、風が吹いたときに捲れるのではないかと心配な方は、折り目のあたりをミシンで縫ってしまうことで、折り目を補強することができます。
また、両面テープを使って折り目を補強する方法もあります。
いずれの方法も試してみたのですが、結論的には、とりあえず省いても大丈夫な行程かと思います。
ただ、ミシンが使える方は、ぜひやってみてください。
実際に装着するときに、とても使いやすくなりますし、取り付けた後の安定感が良くなります。

Coleman タフスクリーン2ルームハウスに装着

それでは、さっそくColemanタフスクリーン2ルームハウスに装着です。

全てのDIYスカートを丸めて持ってきました。
意外とコンパクトにまとまります。

1 取り付け方
スカートの折り目にテントの裾を挟んで、クリップで止めるだけです。

2 ペグを打った場所のDIYスカートの取り付け
テントの裾からペグダウンをする部分については、構造上、どうしてもDIYスカートをそのままつけることができません。
この部分については、DIYスカートとDIYスカートのつなぎ目部分とすれば、全体的にしっくりと取り付けることができます。

3 DIYスカートが長すぎる部分の対応
前室部分側の部分については、DIYスカートが長すぎて取り付けができません。
そこで、DIYスカートを思い切って半分に切ってしまいます。
するとピッタリと取り付けることができます。

4 DIYスカートの長さが足りない部分の対応
今度は逆に、テントの後部など長さが足りない部分があります。
ここについては、半分に切ったDIYスカートを繋ぎ合わせるように取り付けます。

本来は、ミシン掛けなどをして綺麗に繋ぎ合わせればよいのですが、2枚のDIYスカートが重なるようにテントとクリップ止めをしてしまえば、特に問題ないでしょう。
ただ、やはり風の影響などで捲り上がるのが心配な方は、ミシン掛けをするかテープ等で貼り合わせるのが良いでしょう。

5 すべて取り付けて完了
全部取り付けたら完了です。
多少の隙間が生じますが、細かいことは気にしないこととします。

というのも、テント内でストーブを燃やした時に発生する一酸化炭素を排出するために換気する必要があるのですが、この程度の隙間が生じていることで、常時適度な換気ができますので、密閉してしまわないということで、安心して冬キャンすることができます。
ただし、この隙間に安心することなく、必ず一酸化炭素チェッカーを使用しましょう!

使用してみた感想は「大成功」

実際に使用したのは、北海道での10月のキャンプです。
朝晩の冷え込みが厳しくなってくる季節ですので、灯油ストーブを使用しての実験となりました。
Coleman タフスクリーン2ルームハウスDIYスカートを装着し、インナーテントを使用せずに1泊しました。
そのため床は「地べた(芝)」状態です。

夕方から翌朝まで灯油ストーブを燃やして過ごしていたのですが、椅子に座っていると感じる「足元からくる寒さ」については、全く感じることはありませんでした。
夜は、ハイコットを使用し、換気をしつつ、夜通し灯油ストーブを燃やしていたのですが、底冷えすることもなく、快適に眠ることができました。
朝は、芝が凍り付くほどの寒さでしたが、目覚めるころのテント内は「ちょっと暑い」くらいの温度となっていました。
やはり、スカートなしでは、ちょっと考えられないくらいの快適さでした。

テント内は、おおむねこのような感じでした。

ちなみに、ほぼ同様の条件下で、再度宿泊実験を行いましたが、前回同様に、かなり快適に過ごすことができました。
今回の2度の実験結果からすると、このDIYスカートは、体感的に真冬でも、相当な効果を発揮するのではないかと思っています。
今回のDIYスカートについては、結論的に「大成功」といったところでした。

さいごに

そもそも、冬キャンプに適した別のテントを使えばいいんじゃない?という疑問がある方もいらっしゃると思います。
実は、Coleman タフスクリーン2ルームハウスで冬キャンプをする必要があったからなんです。
まだ、公には話せないのですが、妻のYouTube「ちょぴこ北の暮らしch」において、とあるYouTuberさんとコラボ動画を撮影する企画で、どうしても広い空間を確保できるColeman タフスクリーン2ルームハウス(インナーテント不使用)を使用したい!という思惑があったからなんです。
北海道の冬キャンプでは、寒いのでタープの下で長時間の撮影は体力的にも厳しいし、吹雪く可能性もあるので、できるだけ「おこもり」状態で撮影したかったからなんです。
まあ、実際には、結露の問題など、まだクリアしなければならない問題は山積みなんですけどね。

では~

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